紅茶は、血糖値を抑える飲み物としてここ近年注目されている飲み物。この記事では、紅茶が血糖値を抑える理由や、おすすめの飲み方について解説しています。同じ紅茶でも、飲み方や飲むタイミングによって得られる効果が違います。食後の血糖値が気になる人や、普段の食生活が乱れているという人は必見です。ぜひ最後までご覧ください。
血糖値が上がるとどうなる?
食事をすると、血糖値が上がります。これは食べ物を消化すると作られるブドウ糖が、腸管を通して血液に吸収されるためです。特に、ご飯やパンなどの炭水化物は、エネルギーに変わるのが早く、血糖値が上がりやすいと言われているメニュー。血糖値が上がると、糖尿病や神経疾患などを引き起こす可能性があり、健康にさまざまな影響を与えます。
紅茶は血糖値を抑える!その理由とは
体を健やかに保つには、普段の食生活の中で血糖値をコントロールすることが大切です。紅茶には食後の血糖値を抑える効果があり、食事の際に一緒に飲むのがいいとされています。紅茶が血糖値を抑えるのは、どのような理由からなのでしょうか。
紅茶が血糖値を抑える理由はポリフェノール
紅茶が血糖値を抑えるのは、紅茶に含まれるポリフェノールの作用によるもの。炭水化物に含まれるでんぷんは消化酵素によって分解され、体内に吸収されてしまいます。しかし紅茶ポリフェノールはこの消化酵素の働きを阻害し、腸内で糖を吸収するスピードを緩やかにする効果を期待できます。食事の際にジュースやアルコールを飲んでいる人は、紅茶に変えてみましょう。
ポリフェノールは血糖値抑制以外にも効果を発揮!
紅茶に含まれるポリフェノールは、血糖値を抑える以外にも大切な役割を担っています。抗酸化作用のある物質が含まれているため、シミ老化予防をサポートします。また、血中の悪玉コレステロール量を抑えるので、動脈硬化や糖尿病予防にも効果的です。さらに抗菌や抗ウイルス作用もあり、風邪予防に対する効果も期待できます。
ポリフェノールが多く含まれる紅茶
血糖値を抑えるには、紅茶に含まれるポリフェノールが効果的ということがわかりました。紅茶は産地や茶葉によって、ポリフェノールの含有量が違います。ポリフェノールが多く含まれていると渋みが強い傾向があり、渋味を楽しむ飲み物である紅茶は、まさにポリフェノール飲料と言えるでしょう。
血糖値の上昇を抑えるためにおすすめな紅茶の飲み方
紅茶は血糖値の上昇を抑えるので、血糖値が気になる人は積極的に取り入れたいですよね。どのような飲み方をすると、より効果的なのでしょうか。ここでは、血糖値の上昇を抑えるためにおすすめな紅茶の飲み方を紹介します。
ストレートで飲む
レモンティーやミルクティーとして飲んでも美味しい紅茶ですが、ミルクや砂糖を加えると糖質や脂質が気になるところ。レモンにも、わずかですが果糖が含まれています。血糖値を抑えたくて紅茶を飲む場合は、何も入れずにストレートで飲みましょう。どうしても甘味が欲しいという人は、はちみつを使うのがおすすめです。
食前、食中に飲む
紅茶は、食後の血糖値を抑える効果が期待できます。そのため食前や食事中に、食べ物と一緒に飲むのがおすすめです。レストランなどのセットドリンクで紅茶を頼む場合は、食前に出してもらいましょう。1日に3〜4杯程度飲むと効果的なので、1日3食のドリンクを全て紅茶に置き換えると、無理のないペースで飲むことができますよ。
紅茶以外に血糖値を抑える飲み物はある?
血糖値が気になる人には、紅茶がおすすめです。しかし、「食事の時に全て紅茶だと飽きてしまう」「たまには別の飲み物も飲みたい」という人もいますよね。紅茶以外にも、血糖値を抑える飲み物はあるのでしょうか?
①コーヒー
コーヒーにはカフェインが含まれているので、空腹時に飲んだ場合は一時的に血糖値が上がってしまいます。しかし、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が作用することで、血糖値を抑えることができる飲み物です。短時間で大量に飲むのはNGですが、長期的に見ると、糖尿病などの疾病を予防する効果が期待されています。
②牛乳
牛乳由来のタンパク質、ホエイプロテインの作用で、血糖値を抑える効果があります。脂質が高いので飲み過ぎには注意ですが、食事の際に1杯程度飲むと効果的。温めても問題はないので、冷たい牛乳が苦手な人はホットミルクにして飲みましょう。牛乳が苦手な人は、同様にホエイプロテインが含まれているヨーグルトもおすすめです。
③緑茶
もともと紅茶と同じ茶葉である緑茶も、血糖値を抑えるのに効果的な飲み物です。緑茶に含まれる茶カテキンやサポニンという成分が、糖の吸収を緩やかにし、血糖値を抑える効果が期待できます。糖分を摂取する前に飲むのがベストなので、食前に1杯緑茶を飲みましょう。
血糖値を抑えたい時にNGな飲み物は?
紅茶とは反対に、血糖値が上がりやすい飲み物はあるのでしょうか。身近にある飲み物の中でも、特に高血糖の人が注意すべき飲み物を紹介します。毎日飲むのが習慣になっているという人は、少しずつ量を減らしていけるように食生活を改善しましょう。
①清涼飲料水
多くの清涼飲料水には、大量の糖分が含まれています。そのため高血圧の人や糖尿病の人は、特に注意が必要な飲み物です。さらに糖分を大量に摂取すると喉が渇き、さらにまた清涼飲料水を飲んでしまうという悪循環を生みます。炭酸飲料やジュース類などを、短時間で大量に飲むということは控えましょう。
②アルコール
アルコールを飲むと、新陳代謝に必要なグリコーゲンという物質をブドウ糖に分解する作用が促進され、血糖値が上昇してしまいます。また、お酒の種類によっては糖類を多く含み、飲みすぎると注意が必要な商品も。過度な飲酒が続くと、慢性的に血糖値が上昇してしまうので、お酒をよく飲む人は適量を心がけましょう。
③果汁100%ジュース
1日分の食物繊維やビタミンが摂れると謳っていたり、健康に良さそうなイメージのある果汁100ジュース。しかし、フルーツや野菜に含まれる果糖は体内に吸収されやすく、血糖値が上昇してしまいます。フルーツや野菜の栄養素を摂りたい場合は、ジュースではなく生の状態で食べるのがおすすめです。
紅茶を飲む時の注意点
血糖値を抑える効果が期待できる紅茶ですが、ただ闇雲にたくさん飲めばいいというわけではありません。最後に、紅茶を飲む時の注意点を紹介します。
飲み過ぎはNG!
紅茶に含まれるタンニンという物質は、鉄分の吸収を阻害する性質があるため、飲みすぎると貧血を引き起こしてしまう可能性もあります。また、紅茶にはカフェインが含まれているので、過剰摂取するとめまいや吐き気を感じる場合も。いくら紅茶に血糖値を抑える作用があっても、大量に摂取したからといって効果が大きくなる訳ではありません。1日数杯程度なら問題ありませんが、大量に飲みすぎないよう注意しましょう。
妊婦や子供は特に気を付ける
紅茶に含まれるカフェインは、血管を収縮する作用があるため、赤ちゃんの発育を抑えてしまいます。個人差があるとはいえ1日2〜3杯程度なら問題はありませんが、妊婦や子供は飲みすぎないようにしましょう。どうしても心配な人は医師に相談するか、紅茶は1杯程度に留めておいて、カフェインレスのほうじ茶やデカフェなどを一緒に飲みましょう。
まとめ
紅茶が血糖値を抑える理由や、おすすめの飲み方を紹介しました。気軽に手に入る紅茶で血糖値を抑えられるなら、試してみたいと思った人も多いのではないでしょうか。紅茶は血糖値を抑える以外にも、さまざまな効果が期待できる飲み物です。いつもの食事のお供を紅茶に変えるだけで、健康な体作りをサポートできますよ。血糖値が気になる人はぜひこの記事を参考に、日常生活の中に紅茶を取り入れてみてください。
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