カフェインと紅茶:健康効果と注意点

カフェインと紅茶:健康効果と注意点

カフェインと紅茶:健康効果と注意点|LEMURIA

紅茶にはカフェインが含まれていることは広く知られていますが、実際にはどの程度の量が含まれているのでしょうか?また、カフェインの摂取による健康効果や注意点は何でしょうか?この記事では、紅茶に含まれるカフェインの量や健康効果、摂取量による注意点などを詳しく解説します。



そもそもカフェインって?

普段からよく耳にするカフェインですが、カフェインとはそもそも何だか知っていますか?

カフェインとは、一部の植物の葉や果実に自然に含まれています。

代表的なものは、コーヒー、紅茶、緑茶、ココア、エナジードリンクを始めとした60種類もの植物に自然に含まれていると言われています。

カフェインは興奮剤であり、脳や神経系の活動を増加させ、体内のコルチゾールやアドレナリンなどの化学物質の循環を高めます。

※参考:What is caffeine?

カフェインの真実に迫る!健康効果と身体への影響

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カフェインは、多くの人々が日々摂取している刺激性のある物質であるため、健康に悪影響を及ぼすという説もあります。

今回はカフェインが健康にどのような影響を与えるのか解説していきます。

【良い効果】

1.身体のパフォーマンス向上

カフェインは、エネルギーの増加や疲労感の軽減など、身体的なパフォーマンスを向上させる効果があります。これは、カフェインが中枢神経系を刺激することによって、体内のアドレナリンやノルアドレナリンの分泌を促進するためです。


2.脳機能の向上

カフェインは、覚醒や注意力、記憶力の向上など、脳機能を改善する効果があります。これは、カフェインが脳内のアデノシンという物質の働きを阻害することによって、脳の活性化を促進するためです。


3.モチベーションの向上

カフェインには、精神的なモチベーションを向上させる効果があります。これは、カフェインがドーパミンという快楽物質の分泌を促進するためです。


【身体へ与える悪影響】

・めまい

・興奮から来る心拍数の増加

・不安感

・震え

・不眠

・消化器管の刺激(下痢や吐き気、嘔吐)など


※参考:https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/attach/pdf/caffeine-1.pdf



カフェインの摂取量

それでは実際に1日のカフェインの摂取量について見ていきましょう。

・健康な成人

最大400 mg/日(コーヒーをマグカップ(237 ml入り)で約3杯)まで

・妊婦・授乳中・妊活中女性

最大300 mg/日(マグカップで約2杯)まで

・4歳~6歳

最大45mg/日まで

・7歳~9歳

最大62.5mg/日まで

・10歳~12歳

最大85mg/日(355ml入り缶コーラ1~2本に相当)まで

・13 歳以上の青少年

一日当たり2.5mg/kg 体重以上のカフェインを摂取しない


※参考:カナダ保健省



食品中のカフェイン濃度

・紅茶(浸出液)

0.03 g/100 mL(=30 mg/100 mL)

・コーヒー(浸出液)

0.06 g/100 mL(=60 mg/100 mL)

・インスタントコーヒー(粉末)

4.0 g/100 g(2 g使用した場合、1杯当たり80 mg)  

・せん茶(浸出液)

0.02 g/100 mL(=20 mg/100 mL)

・ほうじ茶(浸出液)

0.02 g/100 mL(=20 mg/100 mL)

・玄米茶(浸出液)

0.01 g/100 mL(=10 mg/100 mL)

・ウーロン茶(浸出液)

0.02 g/100 mL(=20 mg/100 mL)

・抹茶(粉末)

3.2 g/100 g(お湯70 mLに粉末1.5 gを溶解した場合、カフェイン含有量48 mg)

・エナジードリンク又は眠気覚まし用飲料(清涼飲料水)

32~300 mg/100 mL(製品1本当たりでは、36~150 mg) ※製品によって、カフェイン濃度及び内容量が異なる。


妊娠中の紅茶はOK?

カフェインと紅茶:健康効果と注意点

紅茶はコーヒーよりカフェイン量が少ないですが、先ほど説明したカフェイン摂取量とカフェイン濃度を比較すると、妊娠中の紅茶は2杯程度に抑えた方が無難です。

しかし、カフェインは胎盤を通して必ず赤ちゃんに伝わります。お母さんは体に与える量のカフェインを処理できるかもしれませんが、赤ちゃんにはカフェインを代謝するために必要な酵素がありません。

カフェインの量に関係なく、妊娠後期の赤ちゃんの睡眠パターンや通常の運動パターンが変化する可能性もあります.。

カフェインは覚醒剤であり、お母さんと赤ちゃんの両方を目覚めさせることができることを覚えておいてくださいね。




まとめ

紅茶に含まれるカフェインは、神経系を刺激し、覚醒作用を促すことが知られています。カフェインはまた、脳機能を改善し、注意力と集中力を高めることができます。

ただし、カフェインは個人差があり、摂取量によっては不眠や不安、心拍数の増加などの副作用を引き起こす可能性があります。

妊娠中や授乳中の女性、不眠症や不安症などの神経疾患を患っている人は、摂取に注意が必要です。

カフェインといえば、コーヒーを連想する方も多いかもしれませんが、今回の記事をきっかけに、紅茶のカフェインにも注目してみてください。美味しい紅茶を楽しみながら、適度なカフェイン摂取で健康的な生活を送りましょう!





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