紅茶にダイエット効果があることは良く知られていますが、中には「紅茶を飲んでいるのに痩せない」などの経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。ただ、その場合、間違ったダイエット法を行っている可能性が高く、正しいやり方を続ければ痩せる可能性は高いです。
紅茶が痩せると言われる理由は含まれている成分に影響されますが、リラックス効果がある点にも注目してください。今回は、紅茶がダイエット向きである理由や正しいダイエット法、飲み過ぎなどの注意点などをご紹介します。
紅茶はダイエットに使える?
紅茶がダイエットに有効と言われている理由は、カフェインやポリフェノールなどの成分が痩せるサポートをしてくれるからです。ただ、紅茶を飲んだからと言って誰でもが痩せるわけではなく、個人差もあります。
また、紅茶でダイエットをするには、紅茶を飲むことにプラスして、運動や食事制限も必要になる点には注意してください。あくまで紅茶はサポート的存在ですし、飲みすぎるとデメリットが大きくなります。とはいえ、紅茶がダイエットに有効である点には間違いがないので、うまく活用するのがポイントです。
紅茶を飲むと痩せると言われる理由
紅茶ダイエットという言葉が生まれるくらい、紅茶でダイエットに成功した方は多いです。なぜ、紅茶で痩せるのかは後述しますが、やり方1つで効果が違うのも紅茶ダイエットの特徴です。飲むだけで痩せるなどのダイエット法ではなく、あくまで含まれる成分を有効活用するのがポイントだからです。まずは、紅茶ダイエットの正しいやり方を覚えてみてください。
正しい紅茶ダイエットのやり方
紅茶ダイエット自体に細かいルールがあるわけではありませんが、飲むタイミングが重要と言われています。例えば、一般的なやり方としては、運動前に飲む、もしくは食事中に飲むのがおすすめとされます。特に、運動前に紅茶を飲むと、カフェインの働きで脂肪燃焼を助けるなど期待できるため、飲むタイミングが大切です。
ただ、一番紅茶を飲む時間でおすすめなのは「食事前」と言われています。理由は、食後の血糖値の急上昇を抑えたり、脂質の抑制をしてくれたりなどの効果があるからです。また、間食時などもジュースを紅茶に変えるだけでも、カロリーの摂取を抑えてくれます。
紅茶の嬉しいダイエット効果6選
紅茶ダイエットの一番のメリットと言えば、普段の水分補給を紅茶に変えるだけという手軽さです。もちろん、上記でも説明したように紅茶を飲むだけでダイエットが成功するわけではありません。ただ、ダイエットのサポートに使うのは有効なので、紅茶にはどんな有効成分が含まれているのかなど、詳しく見ていきましょう。
効果①:カフェインで脂肪分解
紅茶にはコーヒーほどではないですがカフェインが含まれています。カフェインには体脂肪の燃焼や分解を促す働きがあり、さらには基礎代謝をアップさせる働きもあります。なぜ、カフェインが脂肪を燃焼させたり、分解を促してくれたりするかと言えば、血液中の中性脂肪をエネルギー源として使いやすくしてくれるからです。
そのため、紅茶などでカフェインを摂取するタイミングは運動前が有効で、より脂肪を分解する働きをアップしてくれます。
効果②:ポリフェノールで脂質抑制
紅茶には「テアフラビン」と呼ばれるポリフェノールの一種が含まれていますが、この「テアフラビン」には脂質の吸収を抑えてくれる働きがあります。そもそも脂質が体内に吸収される仕組みは、胆汁によって乳化することで起こります。
そこで「テアフラビン」が活躍してくれることで、乳化を抑制し、同時に脂質も抑制してくれます。また、テアフラビンには脂質の消化酵素の働きを抑える効果もあり、脂質が多い食べ物(天ぷらなどの揚げ物)と組み合わせると、より効果を発揮してくれます。
効果③:カテキンで抗酸化作用
人間の体内には活性酸素がありますが、活性酸素には体を守ってくれる働きがある一方で、毒性があるという欠点もあります。そのため、体内には必要な活性酸素ですが、病気の素になったり老化が始まったりなど、増えすぎて良いことはありません。
その活性酸素=毒素を抑えてくれる働きが抗酸化作用です。紅茶に含まれているカテキンには活性酸素を抑える働きがあるため、健康的に痩せたい方には必須の効果と言えます。
効果④:ミネラルやビタミンなどの美肌効果
紅茶にはビタミンやカルシウムなどのミネラルも多く含まれています。これらの栄養素が皮膚、粘膜の新陳代謝を助けてくれるので、美肌効果も期待できます。コラーゲンと言えば美肌に欠かせない成分ですが、この成分は糖と結びつくと老化が進むなどとも言われているため、特に女性には気になる部分です。
この反応を「コラーゲンの糖化反応」と呼びますが、紅茶にこのコラーゲンをプラスすると、糖化反応が抑えられるとの研究結果もあります。また、同じ紅茶でもレモンティーのほうがビタミンCの働きで、コラーゲンの生成を助けてくれます。ダイエット中に肌がカサカサになるなどの失敗を防ぐためにも、紅茶を飲む習慣をつけてみてください。
効果⑤:スパイクを抑えてインフルエンザ予防
インフルエンザのウイルスにはスパイクと呼ばれるトゲのようなものがありますが、こちらは主にタンパク質で出来ています。このトゲが鼻や喉に付着することで様々な症状が引き起こされる原因にもなっているようです。
しかし、近年紅茶を飲むことで、トゲ=スパイクに紅茶特有のポリフェノールが付着して、ウイルスが無力化されたとの興味深い実験結果があります。ダイエットには運動が必要ですが、毎日健康的に体を動かすためにも、病気を防いでくれる紅茶の効果は見過ごせない部分です。
効果⑥:テアニンでリラックス
ダイエット中にはストレスが大敵となりますが、理由は高いストレスは基礎代謝(寝ているだけでも消費されるカロリー)を下げてしまうからです。ストレスは交感神経を刺激して血行不良を起こしてしまいますが、ダイエットとストレスの関係は見逃せません。
そこで紅茶を飲めば、テアニンと呼ばれる成分が優しくストレスを減らしてくれます。テアニンには緊張や興奮をやわらげる効果があるため、ストレスが溜まった時には紅茶が有効です。また、テアニンには疲労回復効果もあるため、ダイエット時に積極的に摂りたい飲み物といえます。
紅茶ダイエットのポイントと注意点
紅茶ダイエットに限ったことではないですが、正しいやり方で行わないと効果が得られないだけでなく、逆効果になる可能性もあります。特に、紅茶をダイエットに使う場合、飲む頻度とタイミングが大切なので以下で見ていきましょう。
飲む頻度と最適なタイミング
紅茶がダイエットに有効と言っても、飲みすぎると副作用が出る可能性もあります。そのため、飲む頻度は「1日に3〜5杯まで(最大でも1日8杯まで)」が目安となります。また、ダイエットで脂肪吸収を抑える目的で飲むなら、食事中、または食後30分以内に飲むのがベストなタイミングです。他にも、運動の効率を上げたいなら、運動の30分前に飲むなど、ダイエットの目的別に飲む最適なタイミングも変わります。
逆にマイナスなタイミング
紅茶ダイエットで失敗しやすいのが、空腹状態で紅茶を飲むことです。紅茶にはコーヒーほど多くはないですがカフェインが含まれているため、空腹状態では胃腸を荒らす原因になります。胃壁に異常が起こると、胃痛になるなど健康面でも良くありません。どうしても、食事制限の関係で空腹時に飲みたいなら、ミルクを入れるなどの対処も必要です。また、寝る前に紅茶を飲むと、同じくカフェインの作用で睡眠が阻害されてしまうので、飲まないほうが良いタイミングもチェックしてみてください。
飲みすぎによる副作用に注意
紅茶には嬉しい効果が沢山あるので、ついつい飲みすぎてしまいがちですが、大量に飲むことによる副作用にも注意しないといけません。以下に、紅茶の大量摂取で起こる副作用などをご紹介します。
貧血になりやすい
紅茶を飲みすぎると、ヘム鉄(肉や魚に含まれる鉄分)には余り影響しませんが、非ヘム鉄(野菜などに多く含まれる鉄分)の吸収を妨げてしまいます。紅茶に含まれるタンニンによるものですが、紅茶と一緒に野菜や海草類などを摂らないように気を付けましょう。特に、普段から貧血気味の方は、紅茶の飲みすぎには要注意です。
フッ化物による副作用
紅茶を大量に摂取すると、フッ化物の影響によって「疲労感・うつ病・心疾患・骨粗しょう症・体重増加・コレステロール値の増加」などの問題が発生します。フッ化物は安い紅茶に多い成分で、成熟した茶葉に蓄積される成分です。そのため、紅茶を選ぶ時には、比較的若い茶葉を使う、少し高価なものを選ぶようにしましょう。
歯が黄色くなる
紅茶に含まれているタンニンには、歯を黄色く着色してしまう作用があります。紅茶を飲んだ後はしっかりと歯磨きをすることで防げますが、仕事中など歯磨きが出来ない時には飲みすぎに注意してください。そのまま放置すると、歯の白さが維持できなくなるのも副作用の1つです。
腹痛や下痢
紅茶を大量に摂取すると、個人差はありますが、腹痛や下痢を引き起こすことがあります。カフェイン中毒の1つですが、飲みすぎると、他にも嘔吐や震え、筋肉痛の原因になる可能性もあるので注意しましょう。
即効性はない?
紅茶ダイエットには、専門の薬とは違い、即効性は見込めません。穏やかに作用するので、ダイエット効果を得たいなら、適量を守りつつ、長く飲み続けるのがポイントです。効果が得られないからと短期間で終えるのはもったいないので、少しずつ長く続けるようにしてください。
ホットで飲むのがベスト
ダイエット中は汗をかくため、ホットよりもアイスが好まれる傾向があります。ただ、ダイエットを目的とするなら、アイスではなくホットで飲むのがベストです。紅茶には体を温め、基礎代謝を上げる働きもあるため、せっかくの効果を無駄にしないためにも、ホットで飲むことをおすすめします。
飲む時はストレートティーで
紅茶にミルクや砂糖を入れて飲む方もいますが、ダイエット中はそれらの添加物を入れずに、ストレートティーで飲む方が効果が期待できます。ミルクや砂糖を入れるとカロリーがアップしてしまうので、そもそもダイエットには向いていません。
どうしても甘味が欲しくなった時には蜂蜜を入れるなどして、紅茶のカロリーをできるだけ抑えるのもダイエットのポイントです。
運動や食事とのバランスも大切
ダイエット目的で紅茶を使いたいなら、上記でも説明したように飲むだけでは痩せません。痩せるためには、カロリーの摂取を抑えること、食事のバランスを考えること、運動も行うことなどがポイントです。紅茶自体のカロリーは低いですが、砂糖やミルクをいれるなどしてカロリーを増やさないように注意してください。
また、紅茶は即効性はないため、ダイエットの効果をアップさせるには、同じくカロリー制限となる食事、カロリーを消費するための運動との併用も必要です。
ダイエットに使うなら「和製チャイ」がおすすめ!
ダイエットを成功させるためには、基礎代謝を上げる(体温を上げるなど)必要があります。そこでおすすめなのが温活に有効な「和製チャイ」です。「和製チャイ」はティーカンパニーのLEMURIA(レムリア)で販売されている、山椒や八角など8種類のスパイスで華やかな香りが特徴の紅茶です。
通常「チャイ」を飲むときは牛乳と合わせることが多いですが、今回はダイエットということなので、「和製チャイ」をストレートで飲んだり、レモンを絞ってみたりと「スパイスティー」として楽しんでいただくのをオススメします。
山椒や八角など8種類のスパイスが体の中から温め、ダイエットのサポートにもなってくれますし、エキゾチックな香りでリラックス効果も生まれます。冬場はもちろん、クーラーなどで体が冷えやすい夏の時期など、ぜひ温活の1つとして「和製ストレートチャイ」を飲んでダイエットを促進してください。
LEMURIA(レムリア)の「和製チャイ」はこちらをチェック!
まとめ
紅茶ダイエットと呼ばれるほど、紅茶のダイエット効果は侮れない存在です。ただ、紅茶には即効性はないので、サプリや薬と同様に考えると、ダイエットも成功しづらくなります。また、いくら紅茶には良い成分が含まれているからと言って飲みすぎると、体に副作用が出る点にも注意が必要です。
正しいやり方を続ければ、紅茶のダイエット効果は素晴らしいものであることに間違いはありません。ぜひ紅茶を上手に活用して、痩せやすい体を作り、ダイエットも成功に導きましょう。