世界最高の茶の地・ケニア。深い歴史を持ち、風味豊かな紅茶を生産する国です。そんなケニアの紅茶の歴史を一緒に探検しながら、香り高い風味に酔いしれ紅茶の世界を彩りましょう。
ケニア紅茶の起源
ケニア紅茶の起源についてはいくつかの説がありますが、一般的にはかつてインド、セイロンで茶業に従事してきたイギリス人技術者などが1920年代に茶栽培の新天地として東アフリカに着目し、ケニアでの茶産業が開始されたとされています。
彼らが英国で栽培されていた茶の木をケニアに持ち込み、ここで栽培に取り組み始めたのかケニア紅茶の起源となります。
遡ること1903年には、英国で茶の栽培に対する根本的な知識を深めるための栽培実験が試みられました。この実験が後に1924年以降の本格的な栽培へと移行することを可能にしました。これはケニア茶産業の歴史において、重要なターニングポイントとなったのです。
伝統と風土を持つケニア紅茶
ケニア茶産業の産地と環境
ケニア茶産業は小規模農家と大規模プランテーションのバランスがとれており、実際には55%が小規模農家の栽培によるもの、残りの45%が大規模プランテーションにおける栽培となっています。これはケニア茶産業が大規模でありながらも、小規模農家も参画しているということを示しています。
また、小規模農家の栽培による茶葉も、大規模プランテーションに匹敵する品質を有するということも明らかになっています。こうしたバランスがとれている茶産業は豊かな茶産地として高く評価されています。
世界に誇るケニアの茶葉
みなさんご存知でしょうか。
なんと、ケニアは茶葉産出国で世界第3位、輸出総量ではなんと世界1位の国なんです。
これらのデータは、ケニアの茶産業が世界でもトップクラスであることを示していますね。
一方、紅茶の消費量が世界一の国はイギリス!ではないんです。。
イギリスは紅茶の消費量が世界3位で2位がアイルランド。
そして1位はなんとトルコなんです!驚きですね。。
ケニアのお茶・紅茶作りの現在
近年急速に生産量を伸ばすケニア
1963年まではケニアはイギリスの植民地として統治されていました。当時、ケニア人が茶園を所有することすら許されず、茶葉を栽培することさえも商業目的で禁じられていたという事実があります。しかし、独立後には現在に至るまでに多くのケニア資本の茶園やメーカーが見られるようになりました。
また、独立後に政府が推進した小規模農家による茶栽培が現在も続けられており、ケニアの茶産業を支え続けています。これはケニアの歴史に刻まれた、茶産業の発展の歩みを物語っています。
世界に向けて繰り広げられる、茶葉の旅:ティーバッグ市場
20世紀に初めて栽培されたばかりの紅茶、ケニア産の紅茶はますます進化を続けています。紅茶生産国として急速な発展を遂げ、今や世界でも良品質のCTC紅茶を生産するリーダーシップを持つ茶産地として知られています。
マイルドな味わいと、柔らかい飲み心地は、ブレンドティーやティーバッグ用の原料茶として多くの支持を得ています。特にイギリスでは良質でリーズナブルな紅茶として、常飲用として最大の需要があります。新たな歴史が刻まれる今、この紅茶に注目してみましょう。
まとめ
ケニア紅茶は高山地に根付いた歴史と伝統を持つ紅茶のブランドであり、世界中で高い評価を受けています。
その歴史は20世紀初頭に英国人によって栽培が開始され、現在では地元の農民や経済活性化のために支援されているところもあります。特に高山地に生まれた風味豊かな茶葉は、紅茶の歴史から見ても逸品とされています。
現代においても、伝統を継承しながら革新することで需要が高まっているケニア紅茶。
一度、ケニア紅茶と一緒に紅茶の旅に出てみるのはいかがでしょうか?