乾燥やウイルスが原因で喉がイガイガしてしまったり、痛みを感じる方も多いのではないでしょうか。喉が痛いと食事が大変だったり、話すのもしんどいですよね。
喉の痛みに効く飲み物はさまざまありますが、実は紅茶もその1つです。この記事では、紅茶が喉の痛みに効き目がある理由や、種類別の効能をご紹介します。また、喉の痛みに効果的なアレンジ方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
喉の痛みに紅茶が良い理由は?
紅茶に含まれる成分には抗菌作用や殺菌作用があると言われています。ただし、せっかくの働きを抑制してしまっては意味がありません。紅茶に含まれる成分に着目して、効果や効能、飲み方の注意点を解説します。
紅茶に含まれる「テアフラビン」には抗菌作用がある
テアフラビンとは紅茶に含まれるポリフェノールの一種で、カテキンが発酵してできる成分です。テアフラビンには抗菌・抗ウイルス作用や殺菌効果があり、特にかぜやインフルエンザの予防、撃退に効果が期待されています。
緑茶に含まれるカテキンもかぜの予防には効果的です。しかし、テアフラビンのほうがカテキンよりも強い効果を示すといわれています。緑茶にはテアフラビンが含まれていないため、喉の痛みには紅茶がおすすめです。
リラックス効果がある
紅茶に含まれる「テアニン」には緊張を和らげるほか、興奮を沈めてくれる働きがあります。リラックス効果や集中力の向上、疲労回復にも効果的です。
紅茶にはカフェインも含まれていますが、テアニンにはカフェインの覚醒作用を抑制する働きがあります。しかし、カフェインに敏感な方は、紅茶を薄めて飲むかカフェインレスの製品を選ぶと良いでしょう。
ストレートかレモンで飲もう
紅茶にミルクを入れて飲むと、ウイルスへの抗菌作用がある「テアフラビン」の効果を抑制させてしまいます。喉の痛みを軽減させたいときは、ストレートかレモンで飲みましょう。
ミルクに含まれるたんぱく質がテアフラビンの働きを阻害するため、砂糖やレモンは入れても問題ありません。喉の痛みを軽減させるために紅茶を飲む場合は、飲み方にも気を付けてくださいね。
さらに効果が期待できる!紅茶×ハーブの組み合わせを5つ紹介
紅茶の殺菌作用や抗菌作用が喉の痛みに効果があります。紅茶にハーブティーを加えて飲めば、さらなる効果も期待できます。ハーブティーはハーブを乾燥させて作られたもので、それぞれ効果や効能が異なります。喉が痛いときにおすすめのハーブティーを厳選して、おすすめの組み合わせ5つをご紹介します。
紅茶×リコリスティー
リコリスは漢方にも利用されるハーブです。古くから医療にも用いられていたことから、リコリスルートティーの効能は多岐に渡ります。
抗ウイルスや抗菌作用で喉の痛みを軽減させてくれるほか、胃の不調を緩和することでも知られています。去痰作用も確認されているので、喉の痛みだけでなく、痰がからむときに飲みたい紅茶です。
リコリスのハーブはとても甘いので(砂糖の30倍から50倍も!)お砂糖代わりに紅茶と合わせるのがおすすめです。
紅茶×カモミールティー
カモミールティーには喉を潤して保護してくれる以外にも、たくさんの嬉しい効果があります。カモミールとはハーブの一種で、代表的な効能は抗酸化作用や鎮静作用、睡眠促進作用です。
別名「マザーリーフ」とも呼ばれているので、冷えや生理痛の緩和など女性特有の悩みにも効き目があります。ちょっと落ち着きたいときや、体の冷えを感じたときに飲んでみてはいかがでしょうか。
紅茶×ジンジャーティー
ジンジャーには抗炎症作用があるため、喉の痛みに効果的です。生姜を食べると、体がポカポカすると感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
ジンジャーに含まれる「ジンゲロール」や「ショウガオール」という成分には、体を温める働きがあります。体が温まると免疫力の向上に繋がるので、かぜの引きはじめには飲んでおきたいですね。血行促進効果もあるので、ダイエットをしたいときにも向いています。
紅茶×ターメリック・ティー
ターメリックはショウガ科の植物で、日本ではウコンとして親しまれる香辛料です。ショウガのような辛みや香りはなく主に着色料として、ターメリックライスやたくあんにも使われています。
ターメリックにも抗酸化作用や抗菌作用があるので、喉の痛みに効果的です。胃の不調を和らげてくれることでも広く知られています。
紅茶×ペパーミント・ティー
爽やかな香りや味わいが楽しめるハーブティーの一つ。ミントの消炎作用や冷却効果が喉の痛みを和らげてくれます。喉をスッキリさせたいときや、イガイガが気になるときにおすすめです。
メントールも含まれているので、集中したいときや、気分を変えてリフレッシュしたいときにも飲みたいですね。
喉の痛みにおすすめな紅茶のアレンジ方法
「いつもの紅茶に少しアレンジを加えたい」、「味が苦手な紅茶がある」という方は、ぜひアレンジを加えてみてはいかがでしょうか。紅茶をより楽しめる食材や、喉の痛みにさらに効果を発揮するアレンジ方法をご紹介します。
生姜
生姜は、生のままと加熱や乾燥をさせたときでは含有されている成分が少し変化するので、覚えておきましょう。生の生姜には「ジンゲロール」が多く含まれており、発汗解熱作用や殺菌作用があります。喉の痛みを感じたときや、風邪の引きはじめには生の生姜がおすすめです。
加熱や乾燥させた生姜は、ジンゲロールが「ジンゲロン」や「ショウガオール」に変化します。こちらは体を温める役割が大きいので、ダイエットやむくみの解消に効果的です。
はちみつ
はちみつには、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどたくさんの栄養が含まれており、昔から薬としても使用されていました。また、トロリとしたはちみつには、荒れてしまった喉の粘膜を保護してくれる役割があります。
はちみつ自体にも殺菌作用がある成分が含有されているので、そのまま飲んでも効果的です。しかし、甘いのが苦手な方は、ぜひ紅茶に入れて飲んでみてはいかがでしょうか。
紅茶の飲みすぎには注意
どんな食べ物や飲み物も、摂りすぎには注意しましょう。紅茶にはシュウ酸が多く含まれているので、過剰接種は尿路結石や腎結石の原因となります。そのほかにも、カフェインが入っていたり、ティーバッグで紅茶を飲む際はフッ化物が多く含まれています。
嗜む程度であれば過度に心配する必要はありませんが、あくまでも飲みすぎには気を付けてくださいね。
妊娠中にハーブティーを飲むときは種類の確認を
ハーブティーはノンカフェインのものが多く、妊娠中でも楽しめる飲料の一つです。しかし、子宮への影響や刺激を与えることから、記事内で紹介したリコリスやカモミールなど、妊婦の方が飲んではいけないとされているハーブティーもあります。
妊娠中にハーブティーを購入する際は、原材料をよく確認してくださいね。婦人科や専門家に相談してもよいでしょう。
紅茶を飲んで喉の痛みを軽減させよう
紅茶に含まれるテアフラビンという成分が喉の痛みに効果的だと解説しました。また、紅茶にはリラックス効果があるので、ほっと一息付きたいときや、ゆっくりしたいときにいかがでしょうか。
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