妊娠中は紅茶を飲んでも大丈夫?カフェインの影響について|雲透〜KUMOSUKI〜

妊娠中は紅茶を飲んでも大丈夫?カフェインの影響について

妊娠中は、口にする物が赤ちゃんに影響しないか、不安になることがありますよね。

妊娠中に紅茶を飲みたいけれど「カフェインの影響が気になる…」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回の記事では、妊娠中の紅茶による影響について紹介します。カフェインとの上手な付き合い方についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

妊娠中は1日にどれくらい紅茶を飲んでいい?

 

紅茶にはカフェインが含まれるため、妊娠中に紅茶は飲んで良いのかどうか気になりますよね。

結論としては、摂取量に気をつければ、妊娠中でも紅茶を楽しむことは可能です。

他の食品や飲料からもカフェインを摂取する可能性も考えると、妊婦さんが1日に飲んでいい紅茶の目安は1杯~2杯となります。

参考:東京都保健医療局

https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/anzen/anzen/food_faq/sonota/sonota10.html

そもそもカフェインとは何?

カフェインは、私たちが普段の食生活で頻繁に接している成分です。カフェインが含まれている代表的なものとして、紅茶やコーヒー、緑茶やチョコレートなどが挙げられます。

カフェインの効果としては、中枢神経を刺激して、脳に覚醒を促す働きがあります。また、利尿作用もあるため、体内の水分を排出することから、むくみ予防にも効果が期待できます。

一方、過度な摂取や個人の体質によっては、不眠や興奮、吐き気といった副作用が現れる場合もあるので注意が必要です。

参考:厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html

紅茶に含まれるカフェインの量

WHO(世界保健機関)や欧米の保健機関では、妊娠中のカフェイン摂取量は1日あたり200㎎~300㎎以下が望ましいとされています。紅茶1杯あたりのカフェイン含有量は、150mlあたり45㎎〜60㎎です。

ちなみに、紅茶とよく比較されるコーヒーのカフェイン含有量は、紅茶の約2倍になります。妊娠中の知識として、コーヒーの場合はマグカップ2杯程度までと知っておきましょう。

参考:WHO

https://www.who.int/publications/i/item/9789241549912

参考:FDA(米国食品医薬品局)

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/spilling-beans-how-much-caffeine-too-much

妊娠中のカフェインによる影響とは?

実際のところ、適量のカフェイン摂取による妊婦や胎児への影響については、明らかになっていません。しかし、過剰なカフェイン摂取は母体と胎児の両方に悪影響を生じます。

ここから、カフェイン摂取による、妊婦さんとおなかの赤ちゃんへの健康リスクをチェックしていきましょう。

妊婦さんへの影響

カフェインは中枢神経に作用する成分です。そのため、カフェインの過剰摂取は、心拍数の増加や興奮、不眠や吐き気といった症状をもたらす可能性があります。

妊婦さんに限った話ではありませんが、カフェインは適切な摂取量を守ることが大切です。また、カフェイン摂取によって、鉄分の吸収が妨げられるリスクが挙げられます。

特に妊娠中は、多くの血液を必要とするため、体内の鉄分が不足して貧血が起こりやすくなる状態です。貧血予防のためにも、妊娠中はカフェインを摂取しすぎないようにしましょう。

【カフェイン過剰摂取による母体へのリスク】

  • 心拍数の増加
  • 高血圧
  • 興奮
  • 貧血
  • めまい
  • 不眠
  • 頻尿

おなかの赤ちゃんへの影響

妊娠中にカフェインを摂取すると、母親の胎盤を経由して、おなかの赤ちゃんや羊水にも届きます。

カフェインの代謝は肝臓で行われますが、おなかの赤ちゃんの肝臓の機能は十分に発達していません。

そのため、妊娠中に母親がカフェインを摂取すると、カフェインをスムーズに代謝できない胎児に長時間カフェインがとどまって、影響を与えることがあります。

カフェインには、血管を収縮する作用があります。胎盤への血管が収縮すると、赤ちゃんに酸素が届きにくくなり、流産などのリスクが高まるので注意が必要です。

また、妊娠中に母親がカフェインを過剰摂取した場合、胎児心拍数の増加をきたす可能性があり、胎児発育不全などのリスクが増加します。

【カフェインの過剰摂取による胎児へのリスク】

  • 成長制約
  • 発育遅延

参考:農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html

妊娠中の紅茶との上手な付き合い方

 

カフェインは過剰摂取になってしまうと、妊婦さんやおなかの赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。

しかし、カフェインの摂取量をしっかり守って上手にとりいれれば、妊婦さんも紅茶を飲むことが可能です。

ここからは、紅茶と妊婦さんの上手な付き合い方について紹介します。

夕方以降のカフェイン摂取は控える

カフェインは、体内にとどまる時間が長いということが特徴です。カフェイン摂取後、5時間〜8時間は体内に内在して効果が続きます。

体内にカフェインが多く残っていると、睡眠の質が下がり、妊娠中の体調不良の原因になることが考えられます。

そのため、カフェインが含まれている紅茶は、なるべく夕方までに飲むようにしましょう。

飲み物別のカフェイン量の目安

カフェインは、紅茶やコーヒー以外にも、緑茶やエナジードリンクといった飲み物にも含まれます。その他にも、烏龍茶やほうじ茶などにも含まれています。

以下に、飲み物別のカフェイン量の目安をまとめました。

飲料名

カフェイン量(100mlあたり)

紅茶

30mg

コーヒー

60mg

エナジードリンク

30mg~300mg

烏龍茶

20mg

ほうじ茶

20mg

玉露

160mg


参考:農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html

カフェイン量が控えめな紅茶を利用する

妊娠前の生活で紅茶を頻繁に飲んでいた方は、完全に紅茶を制限することは難しい方もいらっしゃいます。

紅茶は飲みたいけれど、カフェイン摂取は控えたいという方に向けて、カフェイン含有量が少ないものや、カフェインを取り除いた紅茶も登場しています。

「ノンカフェイン」「カフェインレス」「デカフェ」といった記載がある商品を選べば、カフェイン量が気になる方でも、安心して紅茶を楽しむことができますよ。

ノンカフェインとは?カフェインレス・デカフェとの違い

「ノンカフェイン」と記載されている製品は、カフェインが含まれていないことを意味します。

また、ノンカフェインと混同しがちな「カフェインレス」や「デカフェ」は、カフェインを含んでいるものからカフェインを取り除き、量を減らした製品です。

デカフェやカフェインレスには、カフェインがごく僅かに含まれていることが特徴です。

カフェインの除去方法を確認して、お好みの紅茶を選んでみましょう。

また、「水出し」ならカフェインが紅茶に出にくくなります。その水出しにぴったりな茶葉が【朧雲 雲透 〜KUMOSUKI TEA〜】です。雲透の紅茶は全てオーガニックなので、妊婦さんも安心して飲むことができますよ。

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ノンカフェインのお茶も試してみる

カフェインが気になる妊婦さんは、気分やシーンによって、ノンカフェイン飲料を試してみるのもよいでしょう。カフェインを含まない飲み物は、就寝前の水分補給にも向いています。

ここから、妊婦さんも安心して飲みやすいノンカフェインの飲み物を紹介します。

【麦茶】

大麦が原料である麦茶は、ミネラルが豊富であることが特徴です。カリウムやカルシウムも含まれているため、汗をかきがちな夏場の妊婦さんの水分補給にぴったり。苦みが少ない味わいで、お子さまからも人気が高いお茶です。大麦には体を冷やす作用があるといわれているため、常温もしくは温めて飲むのがおすすめです。

【黒豆茶】

黒豆茶は黒豆を炒って焙煎したもので、香ばしくほんのり甘みのある味わいが特徴です。黒豆茶には、血液を増やしてくれる鉄分や、血流をアップさせてくれるアントシアニンが含まれます。貧血が改善されて血流がアップすれば、冷え性の改善も期待できます。

【小豆茶】

あずきを焙煎して作ったものが小豆茶。あずきには、血糖値の上昇を抑えたり脂質の代謝を促したりなどの効果があるため、生活習慣病の予防が期待できます。母乳の出をよくする効果があるといわれていて、妊婦さんはもちろん授乳中にもおすすめです。味わいはあずき本来の風味が口の中に広がり、甘くないおしるこのような印象です。

【そば茶】

そば茶の原材料はそばの実であることから、そばが持つ独特の香りや風味を楽しむことができます。そば茶に豊富に含まれているルチンは、抗酸化作用を持ち、老化の原因といわれている酸化を抑える働きが期待できます。ただし、そばアレルギーがある方や、アレルギーの有無がまだわからない状態であれば、そば茶を飲むことは避けましょう。

【コーン茶】

コーン茶は、焙煎したとうもろこしの実を煮出して作られています。香ばしく甘みのある味わいが特徴です。普段の食生活で不足しがちな鉄分やビタミン、食物繊維などが豊富に含まれています。コーン茶には、利尿作用のあるカリウムが含まれていることから、むくみがちな妊娠中の身体をすっきりさせる効果が期待できます。

妊婦さんNGもある【ハーブティー】

ハーブティーとは、植物の葉や花などから抽出したハーブを使って作られるお茶のことです。それぞれのハーブには、さまざまな健康効果があります。

基本的にハーブティーはノンカフェインで、妊娠中でも楽しめるお茶です。しかし、一部の種類には子宮収縮作用などがあるため、妊婦さんにはNGのハーブティーもあります。

ハーブティーを購入する際は、妊娠中も飲めるものかどうか、産婦人科医やハーブティー専門店で確認するようにしましょう。

【妊娠中に飲めるハーブティー】

  • ラズベリーリーフ
  • エルダーフラワー
  • ネトル
  • ローズヒップ
  • ルイボスなど

【妊娠中に適さないハーブティー】

  • カモミール
  • レモングラス
  • ローズマリー
  • ペパーミント
  • リコリスなど

妊娠中に紅茶を飲みすぎた場合の対処方法とは?

 

紅茶が大好きな人は、妊娠中でも「つい飲みすぎてしまった!」ということもあるかと思います。万が一、妊婦さんが紅茶を飲みすぎた場合でも、あらかじめその対処法を知っておけば安心ですよね。

ここから、紅茶を飲みすぎてしまった後に、どのような対処をするべきかについて解説します。

水を飲む

妊娠中に紅茶を飲みすぎた場合、まずは水を飲むことが大切です。カフェインの摂り過ぎによる症状は、水分をしっかり摂ることで和らげることが期待できます。さらに、水分は、体内から効率的にカフェインを排出する助けもしてくれます。

カリウムを摂る

紅茶を飲みすぎた場合の対処法として、積極的にカリウムを摂取することをおすすめします。カリウムとは、体内にある余分な塩分を体外に排出する成分で、妊娠中の気になるむくみを防止してくれます。

カフェインを過剰摂取した場合、カフェインの利尿作用によって、大切な栄養素であるカリウムまで体外へと排出されてしまうことがあります。カリウムが不足すると、自律神経のバランスが崩れてしまうため注意が必要です。

カリウムが多く含まれる食べ物は、海藻やいも類、バナナやアボカドなどです。カリウムは水に溶けやすい特徴があるので、野菜は電子レンジで調理したり、汁ごと食べられるスープにするといった工夫をするとよいでしょう。

【カリウムが豊富な食べ物】

海藻・アボカド・さつまいも・かぼちゃ・大根・ほうれん草・枝豆・バナナ・キウイ

マグネシウムを摂る

マグネシウムは、骨や歯を作る栄養素として重要な成分で、妊娠中は特に必要量が増加します。

カリウムと同様、カフェインを取り過ぎると、その利尿作用によってマグネシウムも排出されて不足することがあります。

つわりや妊娠高血圧症候群は、マグネシウムが血液中で不足することで発生するという報告も見られます。これらを防ぐために、妊娠中はマグネシウムを十分に摂取することが重要です。

マグネシウムが多く含まれている食べ物は、海藻類や魚介類、豆類などです。マグネシウムは、精製や加工がされていない食品に多く含まれていることから、マグネシウムをより多く摂取するためには、あまり加工が行われていない食べ物を選ぶとよいでしょう。

【マグネシウムが豊富な食べ物】

魚介類・海藻類・穀類・ナッツ類・玄米・牛乳・チーズ・豆腐・納豆など

まとめ

今回は、妊娠中の紅茶による影響について解説しました。紅茶にはリラックス効果や健康効果があるため、妊娠しているからといって禁止する必要はありません。

1日における摂取量をしっかりと守って、飲みすぎずに紅茶を楽しむようにしましょう。

他の食品や飲料からもカフェインを摂取する可能性も考えると、目安として1日2杯以下であれば問題ありません。睡眠に影響しないために、就寝前の時間帯は避けて、朝やお昼のティータイムに楽しむことがおすすめです。

また、カフェインレスやノンカフェインの紅茶などもあるので、代用してみるのもいいかもしれません。もし紅茶を飲みすぎてしまった場合は、失われてしまった成分を意識的に摂取するようにしましょう。

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