みなさん紅茶はホットとアイスどちらがお好きですか?
夏の暑い日には冷たいアイスティーが体に染みわたり、鼻から抜ける紅茶の香りでリラックスできますね。
アイスティーというと、ストレートかレモンティーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
いつも同じ飲み方ばかりで飽きてしまった方は、アレンジレシピに挑戦すると新しい紅茶の楽しみ方に出会えますよ。
日本では年中飲まれるアイスティーですが、海外ではホットで飲むのが定番の国もあります。
アイスティーの誕生はちょっとしたアクシデントからでした。
今回は、そんなアイスティー誕生のお話と、おすすめのアレンジレシピ5選をご紹介します。
アイスティーの歴史
紅茶というと、イギリスやインドを思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、アイスティーの発祥の地は「アメリカ」で、その歴史もまだまだ最近なんです。
アイスティーはどのようにして誕生したのでしょうか。
1904年(明治37年)にセントルイス万博博覧会でアイスティーは誕生しました。
セントルイス万博は、210日間もの長い期間開催され、入場者は1280万人に上り、史上最大規模の万博博覧会でした。
この万博でイギリス人のリチャード・ブレチンデンという茶商が、「熱い紅茶は体にいい」として紅茶の宣伝をしていましたが、開催されていたのは7月の暑い時期だったため、観客は見向きもしません。
そこでブレチンデンが、紅茶を冷やして提供したところ、大好評であっとという間に売り切れたそうです。
暑さで売れなかった紅茶を「冷やして販売してみよう!」と思ったブレチンデンの思い付きでアイスティーは誕生し、今でも世界中から愛される飲み物になりました。
アイスティー作り方
アイスティーの作り方にはいくつかあるのを知っていますか?
濃いめのホット紅茶を作って氷で薄める基本的な作り方のほかにも、簡単に作れる方法があります。
アイスティーの作り方を一つずつ紹介していきますので、お好きな方法で淹れてみてください。
オンザロック方式
オンザロック方式は定番の作り方です。
しっかりとお湯で抽出するので、本格的な味わいを楽しめます。
【必要な道具】
- やかん
- 抽出用ティーポット
- 移し替え用ポット
- グラス
- 氷
- お好きな茶葉
【作り方】
①抽出用ティーポットにお湯を入れて温める
ポットを温めておくことで温度が下がらず、茶葉の成分を効率よく抽出できます。
②温め用のお湯を捨てて、ティーポットに茶葉を入れておく
一人分:リーフティーならティースプーン1杯(2.5~3g)、ティーバッグなら1包
③通常の半分の量のお湯を注ぐ
氷で薄めるため、半分の量のお湯を注ぐ
一人分:紅茶一杯150~160mlなので、半量の75~80mlほど注ぐ
④ホットティーよりも短めに蒸らす
少ない量で抽出しているので、雑味が出ないよう短めに蒸らす
⑤移し替え用ポットに移し、砂糖を入れる
ストレートティーの場合、⑥へ
ホットティーを淹れるときに注ぐゴールデンドロップ(最後の一滴)は渋みが出過ぎてしまうので入れないようにしましょう
⑥氷を入れたグラスに紅茶を注ぎ素早く混ぜる
ダブル・クーリング方式
ダブル・クーリング方式は大量に作りたいときに適した方法です。
【必要な道具】
- やかん
- 抽出用ティーポット
- 冷やす用ポット
- 移し替え用ポット
- 氷
- お好きな茶葉
【作り方】
①抽出用ティーポットにお湯を入れて温める
②温め用のお湯を捨てティーポットに茶葉を入れて、通常の半分の量のお湯を注ぐ
③ホットティーよりも短めに蒸らす
④氷の入った冷やす用ポット茶こしを使い、一気に注ぎかき混ぜて冷ます
⑤手早く氷を取り除き、氷の入った移し替えようポットに注ぐ
水出し方式
水出し方式はお湯を沸かす手間もいらず、手軽に作れます。
煮出さないので、苦みや渋みが少なく飲みやすいアイスティーができ上がります。
カフェインも出にくいので妊婦の方や、お子様にもおすすめです。
熱湯で煮出したアイスティーよりも傷みやすいので、必ず冷蔵庫で保存しましょう。
【必要な道具】
- ジャグなどの給水容器
- お好みの茶葉
- 水
【作り方】
①給水用器に水とお好みの茶葉を入れる
②冷蔵庫に入れて、一晩待つ
一晩浸すだけの手軽な水出しティーは、茶葉選びが重要になってきます。
LEMURIAのネパール産春摘み有機紅茶「朧雲」は、水出しアイスティーにおすすめです。
ほのかに甘いメレンゲのような砂糖菓子や和菓子とも相性が良く、若々しいフレッシュな味わいの後に、心地よい繊細な渋みのロングアフターテイストが楽しめる至福の一杯です。
電子レンジ方式
電子レンジ方式は、お湯を沸かす必要もなく、手軽に短時間で作ることができます。
電子レンジ使用可能な容器か、耐熱ガラスのポットを用意してください。
【必要な道具】
- 電子レンジ可のポット
- お好みの茶葉
- 氷
【作り方】
①電子レンジ可のポットに少量の水を入れる
②お好みの茶葉をいれ、電子レンジで30秒から1分加熱する
③茶葉を取り出し、水で薄めて氷を入れる
電子レンジから取り出す際は、熱いのでやけどに注意してください。
アイスティーが濁ってみえるクリームダウンとは?
紅茶を作ったときに「あれ?なんだか濁って見える」と思ったことはありませんか?
これは「クリームダウン」や「ミルクダウン」と呼ばれる現象です。
クリームダウンは、紅茶に含まれる「紅茶ポリフェノール」と「カフェイン」が冷めることで結合し、白く見えてしまうのです。
味のしっかりした紅茶や、濃く淹れた紅茶が冷めたときに起きやすく、味や品質には問題ありません。
クリームダウンしないためには?
しかし、せっかく淹れた紅茶が白く濁ってしまうのは、なんだか残念ですよね。
クリームダウンを避ける方法をご紹介します。
砂糖やシロップを加える
クリームダウンを防ぐ一番簡単な方法は、砂糖やシロップなどの糖分を加えることです。
糖分が紅茶ポリフェノールとカフェインの結びつきを阻害してくれます。
蒸らし時間を減らす
蒸らす時間を、紅茶のパッケージに書いてある時間よりも短い時間にしてみましょう。
紅茶ポリフェノールとカフェインなどの紅茶成分の抽出が減り、クリームダウンしにくくなります。
クリームダウンしにくい茶葉を選ぶ
タンニンやカフェインの含有量が少ない茶葉は、クリームダウンしにくいと言えます。
- ジャワ
- キーマン
- キャンディ
上記の茶葉はタンニンやカフェインの含有量が少ないためおすすめです。
味や品質には問題がないため、もしクリームダウンしてしまったら、ミルクや豆乳を入れてミルクティーなどにしてしまいましょう。
アイスティーのアレンジ法
アイスティーというと、ストレート・レモン・ミルクティーが定番ですよね。
アイスティーはアレンジがしやすく、フルーツや炭酸を入れるだけでいつもとは違った楽しみ方ができます。
アイスティーのアレンジレシピを5つ紹介します。
どれも自宅で簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。
フルーツセパレートティー
【材料 5人分】
- ティーバック 3個
- お湯 300cc
- グレープフルーツジュース果汁100% 300㏄
- グラニュー糖 ティースプーン6杯
- グレープフルーツ 適量
- 氷 適量
【作り方】
①グレープフルーツをカットして、皮に沿って切れ目を入れておく
②300㏄のお湯で紅茶を作り、グラニュー糖を入れて混ぜる
③グラスに氷たっぷり入れ、7分目まで紅茶を入れる
④グレープフルーツジュースを氷に当てながらゆっくり注ぐ
⑤①でカットしたグレープフルーツをグラスのふちに飾る
ティースカッシュ
【材料】
- お好みの茶葉 ティースプーン3杯
- お湯 たっぷり
- 氷 たっぷり
- シロップ 適量
- 無糖炭酸水 グラスに2割ほど
- ミント(飾り用) 適量
【作り方】
①お湯を沸かし、濃いめの紅茶を作る
②氷の入ったティーポットに移し冷ます
③グラスにシロップと氷を入れる
④アイスティーを注ぎ、よく混ぜる
⑤無糖炭酸水を氷に当てながらゆっくりと注ぐ
⑥飾り用のミントを添える
シロップは先にアイスティーに混ぜておいてもいいですし、グラスにお好みの量を入れ甘さを調節しながら作るのもおすすめです。
無糖炭酸水ではなく、三ツ矢サイダーやジンジャーエールを混ぜても美味しく召し上がれます。
ティースムージー
【材料】
- 冷凍フルーツ(マンゴー・イチゴ・べリーなどお好みのもの) 適量
- お好みの茶葉 適量
- お湯
- 氷
【作り方】
①お好みの茶葉で濃いめの紅茶を作る
②氷の入ったポットに移し冷ます
③ミキサーに冷凍フルーツと紅茶を入れてスイッチを押す
お好みのフルーツと紅茶をミキサーにかけるだけの、簡単スムージーです。
甘さが足りない場合は、シロップを足してください。
ティーアイスキャンディー
【材料】
- お好みの茶葉 適量
- お湯
- お好みでフルーツ 適量
【作り方】
①お湯を沸かし、濃いめの紅茶を作る
②氷と混ぜて冷ます
③アイスキャンディーの型にお好みのフルーツと紅茶を入れ冷蔵庫で冷やす
お好みの茶葉とフルーツを組み合わせて、自分だけのオリジナルアイスキャンディーが簡単に作れます。
紅茶を淹れすぎて残ってしまいそうな時にも、アイスキャンディーにして冷凍しておくこともできます。
まとめ
今回は紅茶の歴史と、アレンジレシピを5つご紹介しました。
日本では定番のアイスティーですが、100年程前のアクシデントから誕生したのは驚きですね。
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アイスティーはアレンジがしやすく、飽きることなく楽しめます。
お好みの茶葉とフルーツを組み合わせたり、アイスやスムージーに活用したりアレンジは無限大です。
ぜひ、お気に入りの組み合わせを見つけて、アイスティーを楽しんでください。