商品情報にスキップ
1 1

オーガニック&フェアトレード紅茶を世界へ|LEMURIA

ワインを愛する人のための紅茶 / ONDE

ワインを愛する人のための紅茶 / ONDE

通常価格 ¥1,490 JPY
通常価格 セール価格 ¥1,490 JPY
セール 売り切れ
税込み。

【ワインを愛する人のための紅茶 / ONDE 】 

紅茶の仕事を通じて、何十回、何百回とティーセミナーやカウンセリングを繰り返す中で、私はワインが好きなお客様とたくさん出逢ってきた。1年も経たないうちに「赤ワインが好きなお客様はアッサム品種を選ばれることが多い」とか「〝紅茶のシャンパン〟と称されるダージリンをおいしいと仰る方は十中八九、白ワインやスパークリングが好きだと言われる」など。ワイン好きのお客様に関しては、先にワインにまつわる質問すれば、好まれる紅茶の味わいや香りの傾向もしっかり掴めるようになっていた。それくらい紅茶とワインは、とてもよく似ているし、意図してなのか、それとも無意識なのか、お客様は自分の〝好き〟をしっかりと把握しているように感じた。茶葉や葡萄の品種、土壌、気候、地形、そして、栽培や加工、醸造などの技術を含むテロワールが味わいや香りに色濃く影響するところ、紅茶ならば水分量を7%前後まで飛ばして乾物として、ワインなら樽から瓶詰めされた〝ほぼ完成品〟の状態で、生産地から空を飛び、海を渡り、ティーテイスターやソムリエと呼ばれる我々の元へ届くところもよく似ている。例えばこれがコーヒーならば、生産地からは生豆を仕入れて、各ローステリアで焙煎され、挽き目を変え、抽出に技術が必要となり、カップやグラスに注がれまでに、様々な機械や器具を使い、たくさんの工程を経て、何度も手が加えられる。それに比べて、紅茶とワインは、〝ほぼ完成品〟として届くので、ロースターやバリスタと比べて、届いたものに何か手を加えることが少ない分、逆に「選ぶ」ということが、私たちの最も重要な仕事になる。そして、私たちのさらに大きな仕事は、「ペアリング」する食材や飲むタイミングの「シチュエーション」までご提案できて、紅茶とワインを〝ほぼ〟から〝完成〟させることができる。


ONDEというこのブレンドを新しくリリースして、一番最初に紅茶をオーダーしてくださったのが、202 wine & groceryというセレクトショップだった。あまりにも嬉しすぎて鳥取からバスに揺られて、直接、紅茶をお渡しした日のことを今でもよく思い出す。なんせ、あの日の私はバス停から段ボールを抱えたままスキップしてしまう浮かれようだった。店主のみやこさんはにこやかに迎えてくださった。年末に家族と飲む用の楽しいエチケットのワインを選んでもらい、翌月には、スタッフのえりさんに、私の憧れる女性のお誕生日プレゼントに、その方のイメージにぴったりなエレガントでチャーミングなワインを選んでもらった。


お二人は、味わいや香りはもちろん、産地のこと、ブドウ品種のこと、作り手のこと、インポーターさんのワイン選びの判断基準やエチケットのストーリー、そして、食べ物とのペアリングに至るまで、細やかに丁寧に説明してくださるのだが、とにかくすごい知識量なのに、少しもそれをひけらかしたりせず、決して押し付けがましくなく、とても心地よかった。(私が紅茶の説明をすると、グイグイと圧が強い上に、話し出したら止まらなくなるので、お二人を見習いたいと心から反省した・・・笑)

「私の紅茶たちもこんな風に丁寧に紹介され、お客様のお手元まで届けてくださるのか、ここなら大切にかわいがってもらえそうだ」と想像したら、嬉しくて嬉しくて、さらにテンションが上がったのを覚えている。


店主のみやこさんがすぐに「よかったら、うちのお店でイベントをしませんか?」と誘ってくださり、さらには「紅茶を作るところや遠藤さんが鑑定するところを見てみたい」とえりさんと一緒に私の住む鳥取県まで来てくださり、その行動力とスピードに驚いた。

「新しくブレンドする紅茶は、どんな方に飲んで欲しいですか?」と私が質問すると「〝ワインが飲めない方〟や〝呑助だったけど、妊娠や授乳中でアルコールをお休みしてる方〟もいらっしゃるので」とのことだったので、「なるほど〜」と思った。飲みたいけれど、体質的に飲めない方、飲んでいたけど、お休みされる方や休肝日を設ける方もいるのかぁ、もしくは、他のお酒は飲んでいるけど、ワインの扉を開いてない方も・・・そして〝食中茶としても 楽しんでもらいたい〟というオーダーも加わった。ワインもまた食事と一緒に楽しむものだから。


基本的に自社商品はいつも自分一人で鑑定をしていて、私の独断と偏見だけでなく、妄想や思い込みが色濃く反映された状態に仕上げてから、〇〇を愛する方々にも飲んでいただいて、調整していくのだが、今回は最初からプロの方々にご意見を聞いて作ることにした。ワインがあまりにも種類が多く、世界が広く、文化が深い飲み物だということと、最初から繰り返している通り、ワインと紅茶が「よく似ているから」だ。私はお酒が大好きなのだが、ワインや日本酒に関しては、素人を貫くと強固に決めていた。なぜならば、似ているからこそ、勉強しはじめるとハマってしまいそうで怖いからだ。紅茶の勉強ですら、まだまだ読みたい本もたくさんあるし、一生かかっても世界中の茶葉を飲み尽くすのは、無理だろう。だから、学ぶことに関しては、できる限りに「紅茶」に時間とエネルギーを費やして、ワインは「楽しむ」に徹したかったのだ。でも、少し知識がつくとやっぱり表現も魅力も本当に類似点が多いので、つい知った気になってしまいそうな自分や深掘りしたくなる欲が出てきて、「ワインで使う表現は、紅茶の説明にも役に立つ」なんて言い出して、ワインに取り憑かれそうだった。


〝ワインを愛する人のための紅茶〟というテーマを掲げ、まずはサンプルの茶葉をいくつかお送りすることにした。特級品のロット、希少なロット、チャレンジングなロット、伝統的なロットなどを織り交ぜ、茶園や品種の情報は最小限にして、みやこさん達にブラインドテイスティングしてもらった。

なんとその中から、開拓地にできたばかりの茶園で、新しい製法を取り入れて作られた、まさに〝チャレンジング〟なロットが満場一致で選ばれた。しかも、その名もなき紅茶は、私が自らネパールまで出向き、自分で茶摘みから全ての工程を監修した完全なオリジナルロットで、そのことは伏せたまま、他の選りすぐりの紅茶達にこっそり混ぜて送ったので「ブラインドで選んでくださったということは、忖度なしの本物だ!!」と1人でガッツポーズした。いやぁ、あの時はほんと嬉しかったなぁ(回想)


産地でも銘柄でも、すでにブランドになっている〝正統派〟とか〝伝統的〟なものは、激しい競争の中で淘汰されずに残ってきたのだから、ワインも紅茶もおいしいのは当然だと思うのだが、店頭でお二人が選んでくれるワインとその丁寧な説明には、それらトラディショナルなワイン達への敬意とともに、〝新しいもの〟や〝少数派〟のものへのリスペクトと興味が感じられ、強い好奇心と遊び心、そして「このワインを知ってもらいたい」「おいしいワインに出逢って欲しい」という、ワインとお客様への愛を感じた。

だから、このスーパーチャレンジングな茶葉が選ばれたのか・・・と運命のようなものまで勝手に(笑)感じ、また嬉しくなった。


この紅茶は、ネパールの「シルバーマウンテン」という電気どころか、まだ道路すらない標高の高い奥地を切り拓いて作られたばかりの本当に新しい茶工場で、そこで初めて作った最新オリジナルロットだった。私は現地の農家さんや工場で働く人たちにティーテイスティングのやり方や「おいしい紅茶の鑑定基準」をゼロから教えた。近年このあたりで作られはじめた〝ブラックルビー〟と呼ばれる一般の紅茶よりも発酵を強めた製法で、私が早朝から夜中まで工場に居座って、茶葉にベッタリつきっきりで監修して作ってもらった紅茶を、ワインを愛する人たちに、「ワインを愛する人のための紅茶」として、選んでもらえたのだ。


そして、トップの甘さが際立ち、心地よい優しい渋味だけでなく、滋味をすごく感じられるのが特徴だ。ワインは果実がベースなので〝酸味〟が特徴的だが、紅茶は葉っぱから作るものなので、この〝酸味〟を表現しにくい分、ブドウの皮に多く含まれるタンニンの〝渋味〟や複雑な〝滋味〟、そして、マウスフィリーリングと呼ばれる舌触りで、ワインを表現したかった。この茶葉の特徴的な滋味深さとボディとつやのあるマウスフィーリングは、ピッタリだった。

ベースには、食中茶として優秀な秋摘みが選ばれ、ふくよかで柔らかい味わいがブラックルビーを外側から包み込むように寄り添い、トップからミドルへと湯温の変化とともに、コクのある甘さが果実のように、花のように、蜜のように、と表情を変えながら、ラストノートまで併走してくれます。


私一人ではこのブレンドは完成しなかった。今まで作った他のブレンド達は、何かとペアリングしたり、何かをイメージしてブレンドされるものが多かった。でも、今回はワインも紅茶も同じ「飲み物」なので、互いに「代役」を担えたり、それを連想させるブレンドだった。私はやっぱり紅茶が好きな人間だから・・・紅茶を中心に、紅茶の概念で、味わいや香りを構成しようとしてしまうので、ワインをしっかり知る人にバランスをとってもらう必要があった。私が紅茶を愛するように、ワインを愛している人の助けを借りて完成した「ワインを愛する人のための紅茶」。

この紅茶をワイン好きな食通の方、これからワインを知りたい初心者の方、ワインを飲めない日もワインを感じたい呑助な方、ワインを片手に食卓を囲み、家族や友人と楽しい時間を過ごしたい方、ひとりでゆっくり癒しの香りに包まれたい方、いろんな方に楽しんでもらいたいと思っています。そして、欲を言うと・・・紅茶を好きな人がワインを知るきっかけになって、ワインを好きな人にも紅茶を好きになってもらえたらとウキウキしながら作りました。

ワインを作る人、届ける人、楽しむ人、ワインを愛する全ての人に、愛と感謝を込めて・・・

[レシピ](約2杯分)
お湯の量 : 約400ml
茶葉 : 約5g(ティースプーン山盛り2杯)
蒸らし時間 : 5〜6分

[紅茶のおいしい淹れ方]
1. ポットとカップをしっかり温める。
2. 品質のいい茶葉を使う(用途に合った茶葉を選ぶ)
3. ティースプーンなどを使い、茶葉を正確に量る。
4. 新鮮な汲みたての沸かしたての湯を使う。(沸騰したての熱湯)
5. ティータイマーなどを使い、時間を正確に測る。

[ポイント]
紅茶のおいしい成分タンニンは、80℃以上の高い湯温で、ゆっくりと溶け出すという性質があるため、抽出中になるべくお湯の温度が下がらないようにティーポットをしっかりと温め、できるだけ熱いお湯で淹れ、蒸らし時間をしっかりととることが大切なポイントです。

ティーカップ1杯あたり、茶葉は約2.5〜3gで、お湯の量150〜200mlが一般的で、蒸らし時間は、茶葉の品種や形状(大きさ)によって異なります。


[オン・ザ・ロックス・アイスティー]
お湯の量 : 約200m
茶葉 : 約5g(ティースプーン山盛り2杯)
蒸らし時間 : 3〜4分
氷 : 約200g

1. ホットの作り方で、2倍の濃さのティーベースを作る。
2. たっぷりと氷の入った容器に、ティーベースを一気に注ぎ入れて、よく混ぜたら出来上がり。

[ポイント]
蒸らし時間をホットの時よりも30秒から1分短くして濾すのがおすすめです。そして、氷に注ぐ時は、躊躇せずに一気に!!勢いよく一気に!!です!!さらに透明感を出したい時は、溶けかけの小さな氷を取り除いてから、グラスに注ぎましょう。

[内容]
原材料:紅茶
原産国:ネパール
内容量:25g/パック
賞味期限:製造日から3~4年
保存方法:直射日光及び高温多湿を避けて保存してください

[サイズ]
サイズ: 縦 17cm × 横 11cm × 奥行 5cm
(スタンディングパックの状態でおよそのサイズ)

詳細を表示する