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想いを育む人のためのチャイ / ONDE
想いを育む人のためのチャイ / ONDE
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【想いを育む人のためのチャイ】
今から10年以上前、私がドイツの老舗紅茶メーカーのゴールドティーマイスターの資格を取るために、初めてスリランカに行った時、一緒に旅した方がアフリカに住んでいたことがあったそうで、アフリカでは子供をたくさん授かるけれど、栄養失調や病気で多くの赤ちゃんが無事に成人できないということを教えくださいました。そういう国があるということは、なんとなくは知っていたのだけど、実際に現地に住んでいた方のお話は、当時の若かった私にとっては、強烈なカルチャーショックでした。政治のこと、文化のこと、貧困や差別、たくさんの痛くて重くて生々しい現実を初めて知って「何もできなくて悲しい」と私が呟いたら、その方は「何もできなくないよ?まずは知ることからだよ」と言ってくださり、私は日本に帰国してから、アフリカについて調べてみたりしました。
それから数年後、こうして小さな紅茶の会社を始めた時に、ケニアで育てているフェアトレードの無農薬紅茶があることを聞き、テイスティングさせてもらって、ミルクティー用にこの茶葉を買うことに決めました。その頃、出産して初めての社会復帰で、入社してきたばかりのスタッフさんがいて、その彼女に「この茶葉を使ってチャイを作って欲しい」とお願いしたところ、すぐに企画書を書いてきてくれたんです。でも、その企画書を読んだ私は、彼女に「あのね、チャイが流行っているからとか、ミルクティーなら女子が好きそうだからとか、そういう理由で、あなたにチャイを作って欲しいってお願いしたわけじゃないんだ・・・昔、アフリカには、栄養失調とか病気で、小学校に上がるくらいの年齢まで生きられない子がたくさんいるって話を聞いたんだって、あなたにも何度か話したことがあったじゃない?・・・だからさ、私達がこの紅茶を販売することが、海のずっと向こうで、あなたと同じように小さな赤ちゃんを抱っこしてるアフリカのママさん達の助けになるかもしれないって想像したら、あなたが嬉しいんじゃないかなって思ったんだよ・・・うちの卸先様は、カフェやベーカリーを個人でされている店主さん達もいて、子育て真っ最中のママさんも多いじゃない?そこにはさ、お子さん連れのお客様も多いじゃない?だから、私は、あなたに〝ママさんのママさんによるママさんのためのチャイ〟を作って欲しかったんだよ・・・アフリカの方々が作ってくれた紅茶で、日本のママさん達が癒されたり、喜んでくれたりして、それがまた海を越えてアフリカのママさん達に還元されるって考えたら、私達のやっているこの紅茶のお仕事って、とっても素敵って思わない?〝あなたがお母さんになったから〟だから、この茶葉を使って、チャイを欲しかったんだ。でも、子育てしながら、やったこともない商品開発をゼロからするなんて、負担もプレッシャーも大きかったよね?ごめんね。やっぱりチャイは、私が自分で作ることにするよ。」と言いました。その日、彼女は「私、そこまで考えていませんでした・・・本当にごめんなさい」と号泣して帰ってしまいました。(いや、もともと喜ばせたくてお願いした仕事だったから、そのことをちゃんと説明したくて話したので、彼女を責めたり、泣かせるつもりはなかったんですよ?本当に!!)
翌日、彼女は私のところにやってきて「やっぱり私にやらせてください。もう一度、チャンスをください。」と言いました。それからというもの、改めてケニアやアフリカについて調べ直して、スパイスの挽き目や配合を色々と試して、本当に一生懸命、チャイ作りに励んでくれた。一般的にチャイは、インドの茶葉が使われることが圧倒的に多いのですが、うちのチャイがインドではなく、ケニアの茶葉を使っているのには、そういう理由があるんです。
そして、スパイスのサンプルが仕上がってきたので、私はもう1種類、島根県松江市の和茶葉もブレンドしました。その茶園さんは、元々、造園業をされていたのですが、今は90歳を越える会長さんが「未来の子どもたちに豊かな自然と安全な食べ物を残したい」と有機栽培を始められたのです。従業員さんたちは〝突然の〟しかも〝初めての〟取り組みに、大変なご苦労をされたと後からお聞きしました。そして、「何年もお茶作りをしてきて、緑茶の味わいは少しずつ安定してきたけれど、紅茶が上手くいかなくて・・・」と、人伝に私の会社にご相談いただいたのがご縁でした。それで、遠藤・・・「一緒においしい紅茶を作りましょう!!」って、またまた張り切っちゃって(笑)、その茶園さんに何度もお邪魔して、工場長さんや役員さん、パートさんたちに、紅茶の基礎知識はもちろん、「緑茶と紅茶の製造方法の違い」や「テイスティングの仕方」「ブレンドのコツ」など、様々なセミナーをさせていただきました。みなさん、私が何度も通ってきて、何時間も熱く語るので、本当に大変だったと思います。(笑)でも、作り手のみなさんが一生懸命に勉強してくださって、いいお茶を作りたいと思ってくださる気持ちがとても有り難かったです。
〝海の向こうのママさん達の助けになるといいな〟と選んだケニアの茶葉と〝未来の子どもたちのために〟と作られた日本の茶葉。そして、お母さんになった彼女が涙を流して、初めて作ったそのチャイを私はこっそり「涙のチャイ」と呼んでいました。
そんなチャイの誕生秘話を聞いた方々が、無償でパッケージデザインしてくださったり、撮影してくださったり、陶芸家の先生まで出てきて、クリというチャイを飲むための素焼きの器を焼いてくださったり、リリースの時は、地元のビストロのオーナーさんや大人気の雑貨屋さんやパン屋さんがイベントでコラボしてくださったりと、本当にたくさんの方々のご協力を得て、この世に産声をあげました。
ちなみに私は、スパイスの引き目や配合のレシピが決まった後も、決まったハズなのに!!何度も何度も、これでもかってくらい繰り返しテイスティングさせられまして、最後は「ギ、ギブ・・・もう飲めない」って言いました(笑)。ですので、もう、自信しかありません。ものすっごくおいしいです。
前述の通り、敢えてインド紅茶ではなく、南アフリカの軽やかなケニア紅茶と日本の山陰地方で、丁寧に作られたコクのある有機紅茶を使った深く繊細な味わいを、8種類のスパイスで華やかに仕上げたチャイ。スパイスごとに手作業で割ったホール状のものと、それぞれ挽き目を調整し、粉砕したものを混ぜていて、複雑に絡み合いミルクに負けないしっかりとした味わいと舌に残る刺激的な風味を楽しめます。特にアフターテイストに爽やかに香る山椒で、洗練された上品な仕上がりのチャイになっています。もう一度、言います・・・めちゃくちゃおいしいです。
初めてアフリカの現状を知ってショックを受けたあの頃は、自分に何かできる気なんて少しもしなくて、無力感に涙したけど、でも、あの日から「私は無力なんじゃない、微力なだけだ」と言い聞かせて、本当に本当に小さいけど、ほんの少しだけど、こうやって、みなさんのたくさんの愛と優しさに包まれて、〝何か〟を形にできました。まずは、小さな第一歩。
あの日「何もできなくないよ?まずは知ることからだよ」と言ってくれたあの方と、泣きながらチャイに向き合ってくれた彼女と、そして、このチャイを届けるのに携わって、共に育んでくださった方々、この想いを繋いでくださった方々に、心からの感謝を込めて。どうか、あなたの〝大切な人と一緒に〟もしくは〝大切な人を想って〟お召し上がりください。
[レシピ](約2杯分)
茶葉:約5g
砂糖:約5g
水:100ml
牛乳:200ml
[チャイのおいしい作り方]
1. 鍋に牛乳以外の材料を全て入れて、中火にかけて2〜3分煮出す。
2. そこに牛乳を加える。
3. 2分ほどして沸いたら火を止めて、蓋をして2分置く。
(スパイスの香りと味を引き立たせる)
4. 茶こしで漉して、カップに注げばできあがり。
[ポイント]
最初にしっかりと茶葉やスパイスから成分をお湯に煮出して、牛乳を加えてからは、乳臭さが出ないようにグラグラと煮立たせたり、煮詰め過ぎないように火加減を調整するのが、ポイントなのですが、気にならない方は、グラグラグツグツと煮立てるのが、本場のチャイの作り方ですので、お好みの方法をお試しください。牛乳の代わりに、豆乳やアーモンドミルクを使ってもおいしく作れます。お砂糖をはちみつに変えたり、ご自宅に余っているスパイスを加えて、オリジナルにして楽しむこともできます。
